日本人トレーダーの多くが好んでトレードするドル円。ドル円のトレード環境の良し悪しは、そのFX業者の善し悪しといっても過言ではありません。
そこで今回はXMのドル円について、スプレッドと証拠金、スワップについて紹介していきます。ドル円を中心にトレードしている方は参考にしてください。
XMのドル円(USD/JPY)はスプレッドが優秀
スプレッドの大小は、トレードでどれだけ利益を得やすいのかを決める重要な要素です。XMのドル円のスプレッドについて解説していきます。
XMのドル円は変動スプレッド
XMのドル円は変動スプレッドです。FX業者には固定スプレットと変動スプレッドの2つのスプレッドの種類が存在します。
固定スプレッドは、スプレッドは常に一定で変化しません。国内FX業者に多いタイプです。一方、変動スプレッドは一定の幅の中でスプレッドが前後します。海外FX業者に多いタイプになります。
XMのドル円は変動スプレッドのため、スプレッドが前後することに注意しましょう。

インターバンクに直結しているので当然ながら変動します!
XMのドル円のスプレッドと口座タイプ
XMにはSTP方式とECN方式の2つの口座タイプがあり、ドル円のスプレッドは口座タイプによって異なります。
XMのスタンダード口座とマイクロ口座はSTP方式で、ZERO口座はECN方式です。
「STP口座」は、スプレッドに業者手数料が内包されている口座タイプです。STP口座は次の特徴を持ち、初心者〜上級者まで幅広く使いやすい口座タイプとなっています。
STP口座の特徴(スタンダード&マイクロ口座)
- ハイレバレッジを利用したトレードが可能
- 取引手数料がかからずスプレッドがシンプル
- 入金額や取引通貨数量が低め
一方「ECN口座」はスプレッドが狭い代わりに、取引手数料がかかる口座タイプです。ECN口座は次の特徴を持ち、どちらかといえばスキャルピング&法人口座向きとなっています。
ECN口座の特徴(ZERO口座)
- 約定力が高い
- トレードコストが低い

XMの場合はXMポイントを含めて考えるとトレードコストはSTP口座の方が安くなるよ
XMのドル円と他の海外FX会社と比較
XMのSTP口座とECN口座のドル円のスプレッドと他の有名海外FX業者と比較していきます。
FX会社の名前 | 平均スプレッド | |
STP口座※1 | ECN口座※2 | |
XM | 1.6pips(0.94pips) | 1.1pips(0.1pips) |
AXIORY | 1.3pips | 1.1pips(0.5pips) |
TitanFX | 1.33pips | 1.03pips(0.33pips) |
FBS | 2.0pips(1.8pips) | 1.5pips(0.3pips) |
Tradeview | 1.8pips | 0.6pips(0.1pips) |
HotForex | 1.7pips | 0.8pips(0.2pips) |
※1.カッコ内は取引に応じて貰えるXMポイント(ボーナス)を差し引いた値
※2.取引手数料を含めた値(カッコ内は取引手数料を引いた純粋なスプレッド)
XMのSTP口座(スタンダード&マイクロ口座)のドル円の平均スプレッドは、獲得ボーナスを差し引くと0.94pipsで、他の海外FX業者と比較して非常に狭いです。
一方でECN口座の取引手数料を含めたドル円のスプレッドは1.1pipsで、表中の6つの海外FX業者の中で2番目にスプレッドが広いです。
ドル円をメインの通貨ペアとし、様々なトレードスタイルでトレードを行う方には、スプレッドが非常に狭いXMのSTP口座がおすすめです。
XMのドル円のスプレッドが広がりやすい時間帯
XMのドル円のスプレッドが変動スプレッドです。上で紹介した平均スプレッドは平均に過ぎず、実際には時間帯によってスプレッドは変動します。
XMのドル円のスプレッドが広がりやすい時間帯は早朝です。
ニューヨーク市場・ロンドン市場・日本市場の3大市場がクローズしている早朝6時〜8時頃はドル円のスプレッドが広がりやすくなります。
早朝は他の時間帯に比べて、市場参加者が大幅に減少します。そのため大口の注文が入ると、相場が激しく変動し、レートが飛ぶことも少なくありません。
XMのドル円の平均スプレッドは1.6pipsですが、6時頃から5pips程度スプレッドが広がり、相場の上下動によって、20pipsを超えることもあります。
早朝にはXMのリクイディティープロバイダー(カバー先)のうち、いくつかがプライスを出さなくなるため、スプレッドの広がりに拍車をかけているという噂もあります。
いずれにせよ日本時間の早朝は迂闊には手を出さないほうが良いでしょう。
経済指標ではドル円のスプレッドは広がりづらい
XMのドル円のスプレッドは経済指標の発表時には、それほど広がりません。
国内FXでは、以下のような重要な経済指標発表時には注文が殺到し、スプレッドが大きく広がる傾向があります。
一般的にスプレッドが広がりやすい時間帯
- 消費者物価指数
- 個人消費支出
- 四半期雇用コスト指数
- 月次国内総生産
- ISM景況指数
- ADP雇用統計
確かにほとんどの国内外のFX業者では、重要経済指標時にはスプレッドが広がります。通常時にはスプレッドが狭い国内FX業者でも、5pipsを大きく超えることも多くなります。

国内FXのスプレッドの広げ方は問題になっており、SNSでも多くの方が不満を漏らしている!
しかしXMのスプレッドの広がりは、開いても最大で3〜4pip程度に収まり、経済指標時にドル円をトレードしたいという方にはXMはおすすめです。
ただし、経済指標時のみを狙ったハイレバレッジトレードは、XMの利用規約で禁止されているので注意してください。(この規約違反での口座凍結などを聞いたことはありませんが)
次にXMでドル円のトレードを行うために必要になる証拠金について見ていきましょう。
XMのドル円(USD/JPY)は必要証拠金が小さい
XMのドル円は必要証拠金額が小さいという長所を持ちます。
ドル=111円として1ロットのトレードを行う場合、最大レバレッジが25倍の国内FX業者だと、44万4,000円の証拠金が必要になります。
FXに回すことができる余剰金として44万円集めるのは、簡単ではないでしょう。
一方でXMのZERO口座でも最大500倍のレバレッジを利用できるため、1ロットの取引の必要証拠金額は2万2,200円です。
さらに888倍のレバレッジを利用できるスタンダード口座なら1万2,500円の証拠金で、ドル円1ロットのトレードができます。
なおハイレバレッジを利用したトレードは、ロスカットになる可能性が高いというリスクがありますが、XMにはゼロカットシステムがあるため、追証は発生しません。
FX初心者の方は国内FX会社を選びがちです。しかし実は、ドル円のトレードに必要な証拠金額が低いXMの方が、余剰資金の少ない初心者の方には向いていると言えます。

2〜3万円で10万通貨のドル円が取引できるXMはむしろ初心者向き!
n最後はXMのドル円のスワップポイントについてみていきましょう。
XMのドル円(USD/JPY)はスワップ運用には不向き
XMのドル円は次の2つの理由から、スワップ運用には向いていません。
XMが「ドル円のスワップ狙い」に不向きの理由
- そもそもドル円はスワップポイント運用に向かない
- XMのドル円のスワップポイントは国内FX業者に劣る
それぞれ解説していきます。
そもそもドル円はスワップポイント運用に向かない
スワップポイント運用の仕組みは、金利が安い国の通貨で金利が高い国の通貨を保有し、金利差で利益を得るというものです。
しかし、アメリカの金利も政策によって下がってきたため、スワップポイントで運用するのに向いていません。
スワップポイントの運用を行うのであれば、ドル円でなく、より金利差のあるトルコリラのような高金利通貨での運用をおすすめします。
XMのドル円のスワップポイントは国内FX業者に劣る
XMのドル円のスワップポイントは国内FX業者に劣ります。次の表はXMと国内FX業者数社のドル円の10万通貨あたりのスワップポイントを比較したものです。
FX会社の名前 | ドル円のスワップポイント | |
買い | 売り | |
XM | 550 | -1,150 |
みんなのFX | 800 | -800 |
GMOクリック証券 | 770 | -800 |
外為どっとコム | 770 | -1,070 |
DMMFX | 680 | -680 |
ドル円を買いポジションで保有した際に受け取れるプラススワップポイントは、XMよりも国内FX業者の方が高いことがわかります。
ドル円でのスワップポイントの運用を考えているのであれば、国内FX業者を使うのがおすすめです。
XMのドル円スプレッド・証拠金・スワップまとめ
XMのドル円で受け取ることができるプラススワップポイントは小さく、スワップポイント運用に、XMは向いていません。スワップポイント運用を考えている方は、国内FX業者の利用をおすすめします。
しかしXMのスタンダード口座のドル円のスプレッドは、業界トップクラスで狭いため、小さい利幅でのトレードでも利益が残ります。またハイレバレッジを利用できるため、たった1万2,500円の証拠金で、ドル円1ロットのトレードが可能です。
そのため以下のような方には、XMをおすすめします。
XMのドル円投資がオススメの理由
・少ない余剰資金でドル円のトレードを始めたい方