原油価格がコロナショックによって記録的暴落となり、投資家の注目度が高まっています。今まで原油取引をしてこなかった方も、現状を投資チャンスと見て、その動向を追っていると思います。
その原油先物&CFD取引に馴染みがない方に原油取引の魅力や原油相場の特徴、さらにメリットと注意点までをご紹介します。

たった3ヶ月で価格が3分の1まで下がった原油。トレーダーとしては注目しないわけにいかないね。
原油(オイル)取引の魅力
まずは「原油取引・原油投資の魅力とは何か」をご紹介します。
原油取引の3つの魅力
②原油取引はボラティリティが高い
③原油取引はFX取引と同じCFD取引の仲間
原油は世界経済に必須
私達が自動車の燃料を中心に、原油に依存する暮らしをするようになってから長い年月がたちます。しかし、最近では電気自動車の登場によって、将来的に原油の需要が減少するのではないか、という意見を一部のアナリストが述べています。
しかし、電気自動車には決定的な欠点があります。充電ステーションというインフラを構築する必要があること、そして充電に時間がかかることです。
先進国については、対応可能かもしれません。しかし、新興国においてはガソリン自動車ですら貴重な存在であり、電気自動車のインフラが整うのは相当先になります。また、飛行機やタンカーは大量に原油を消費しますが、電気飛行機や電気タンカーはいまだに開発段階にすら入っていません。
従って、原油は世界経済に必須であり、その価値がゼロになることはありません。
原油取引はボラティリティが高い
原油取引の最大の魅力は、ボラティリティの高さにあります。多くの需要と供給、そして政治、経済、自然環境の要因が原油価格に作用し、原油価格は大きく変動します。
原油のボラティリティの高さは驚くほどで、1日で2ドル3ドルと動くこともあります。リスクもありますが、得られるリターンも大きくなります。

最近では1日で20%以上も価格が動くこともあったね
また、原油取引は、テクニカル分析だけでなく、ファンダメンタルズ分析が得意な人にも好まれる銘柄です。世界中のニュースを把握することで、原油の方向性が一定程度わかるので、さまざまな分析手法を使うことができます。
原油取引は、FX取引と同じCFD取引の仲間
原油取引は「原油CFD」とも言われ、「CFD取引」という部類に入り、FXトレーダーにも馴染み深い取引になります。
CFDとは「Contract For Difference」の略で、差金決済取引と言われる取引です。これは、株式や債券などのように、現物を売買し損益が発生するものとは異なります。銘柄を売買し、差額だけを決済する取引方法になります。
また、FX同様にレバレッジをかけた取引をすることが可能です。ドル円などの取引と同じように原油取引ができるというのも大きなメリットと言えます。
以上が原油取引の3つの魅力です。
なお、原油に関する基礎知識を身に付けたい方は下記の記事をご覧ください。
原油相場の3つ変動要因<2020年版>
最近の原油相場の変動要因として、次のことが挙げられます。
原油相場の主な変動要因
②シェールオイルの生産状況
③コロナショック&地政学リスク
①OPECの動向
石油輸出国機構(OPEC)の原油生産量は、世界の総生産量の約4割を占めています。そのため、OPEC加盟国の生産動向は原油市場に大きな影響を与えます。例えば、OPEC加盟国がそれぞれ協力して原油生産量を制限する「協調減産」が実施されると、世界全体の供給量が大きく減少することになるため、原油価格の上昇要因となります。
逆に、OPEC加盟国が増産したり、協調減産の足並みが揃わなければ、原油は下落する傾向にあります。
②シェールオイルの生産状況
シェール層からの原油の抽出は、これまで困難とされてきました。しかし、シェール層からの原油の抽出が可能となった、いわゆる「シェール革命」によって世界のエネルギー事情は一変しました。世界最大の原油輸入国であった米国が、なんと世界最大の産油国となったのです。
そのため、米国のシェールオイルの生産動向は、世界の原油価格に大きな影響を与えます。例えば、毎週金曜日に発表されるシェールオイルの掘削装置の稼働数が減少すると、今後の生産量減少に繋がるということで原油価格の上昇要因になります。逆に、掘削装置の稼働数が増加すると、原油価格の下降要因となる傾向にあります。
注意点としては、シェールオイルの生産コストは中東諸国の原油生産コストに比べて高いため、原油価格が急激に下落すると多くの関係企業が倒産し、原油価格のボラティリティが高まるという傾向にあります。
③コロナショック&地政学リスク
産油国の密集している中東やその他の地域の産油国において、政情不安やテロの発生等で地政学リスクが高まると、今後の生産・輸出が今まで通りに行われるかが不透明になり原油価格の上昇要因となります。
中東諸国はイスラエルと対立関係にあり、中東諸国同士もイスラム教のスンニ派とシーア派に分かれていますので、紛争が勃発しやすい環境にあります。
また、最近では新型コロナウイルスの影響で人の移動が制限されているため、飛行機や自動車を動かすために必須のガソリンの需要が減少し、原油価格に影響を与えています。経済の動きが直接原油価格に影響を与えるというのが、この資産の特徴であるといえます。
XMトレーディングで原油(オイル)を取引するメリット
XMで原油(オイル)を取引するメリットに次のことがあります。
原油(オイル)取引のメリット
・FXと同じように取引できる
・マイナススワップにならない
ハイレバレッジ&狭スプレッドで取引ができる
原油取引も最高で66倍とハイレバレッジでの取引ができます。国内のCFD取引ではレバレッジ10〜20倍なので3倍以上の資金効率となります。また、<XMの原油スプレッドは5pips>と国内の4pipsとほぼ変わらないので、ハイレバを活かし原油取引するトレーダーが多くなります。
FXと同じように取引出来る
すでにXMにデモ口座やリアル口座を解説してFXをされている方は通貨ペアを選ぶ感覚で原油CFDを選べばFXと同じ感覚で取引出来るのがXMで原油取引するメリットです。
マイナススワップにならない
XM以外の海外FXで原油取引をすると買いでも売りでもマイナススワップがつく場合があります。
しかしXMでは買いも売りもスワップポイントは0円なので、スワップでのマイナスを考慮せずに原油トレードができます。
XMで原油相場のチャートを確認する
原油取引をする際の注意点
原油取引をする際の注意点に次のことが挙げられます。
XMで原油取引をする時の注意点
・取引できる時間が決まっている
・相場激動時は取引ができない
限月がある
XMの原油取引には限月というものが存在します。限月とは満期日を示しており、ポジションの保有期間が限られています。
FXトレーダーには違和感があると思いますが、XMの原油は最長3か月しか保有できません。満期日が来ると、強制的に決済されてしまいます。
限月の日程は銘柄名で確認できます。「OIL-MAY20」と表示され、5月20日(MAY 20)が強制決済日となります。
満期日に関する情報は「XMのエネルギーの「カレンダー」」で確認できます。取引する際には確認しておきましょう。
取引できる時間が決まっている
XMで原油取引をする場合、次のことにも注意します。
具体的に示すと、夏時間および冬時間で取引出来る時間は次のようになります。
夏時間および冬時間でメンテナンス時間は次のとおりです。
クリスマス期間を含め、年末年始の営業スケジュールも確認しておく方がいいでしょう。
相場激動時は取引ができない
コロナショックで激しく下落した現状こそ原油取引をしたい(買いポジションを持ちたい)のですが、残念ながらXMではあまりにも激しく相場動いた際にはCFDの取引を中止することがあります。
顧客保護の観点なのかアナウンスはありませんが、取引ができない状況があるのでベストのタイミングでポジション保有や利益確定ができないリスクがあることを考慮しなければなりません。
XMで原油トレードの準備をする方は