iFOREXの利用を検討している方向けに、iFOREXのメリット・デメリットや、おすすめできるタイプと取引スタイルをご紹介します。
また、海外FXの中でもXMのほうが優れている点もあわせて解説するので、最後まで読めばiFOREXの評判と利用する場合の注意点等をまとめて理解できるかと思います。
iFOREX(アイフォレックス)とは
iFOREX(アイフォレックス)は金融ライセンスを3つ保持しており、創業20年になる老舗の海外FX会社です。
しかし、入出金を含めたサービスの質やボーナスにおいては、XMなどの海外FXと比較して優秀とは言えません。

歴史のある海外FXだけど、サービス面・ボーナス面では見劣りする一面もあるよ
一方で、ゼロカットと最大レバレッジ400倍の組み合わせは魅力的です。
ロスカット水準が0%なので、「少ない資金で大きなポジションを保有しても」ロスカットになりにくいため、ハイリスク・ハイリターンのトレードを好む方に愛用されています。
iFOREXのデメリット
スキャルピング禁止!ハイレバレッジを活用できない
ハイレバレッジの場合、少額で大きなロットのトレードを行うと、短時間の逆行ですぐにロスカットになることも珍しくありません。
そのため、海外FXのハイレバレッジを利用する方の多くは、よりスピーディに対応できる「スキャルピング」で取引しています。
ただし、iFOREXの取引規約には「スキャルピングは禁止である」と明記されています。
iFOREXでは、1日に10以上のポジションを保有する行為を含むスキャルピングを禁止しているため、デイトレードやスイングトレードなど、比較的にポジションの保有時間が長いトレードを行わなければなりません。

ポジションの保有時間が長いと、その間に相場が乱高下したり、急変動したりしてロスカットになるリスクが高まってしまうね。
iFOREXはロスカット水準が0%となっており、他の海外FX会社と比較してロスカットになりにくいとはいえ、「臨機応変に対応できるスキャルピング」が禁止されているのはデメリットです。
「アイフォ戦士」と呼ばれるギャンブル的なトレードを行う方にはよいかもしれませんが、ハイレバレッジを利用しつつも、堅実に稼ぎたいトレーダーには不向きといえます。
MT4が利用できない
海外FX会社を利用するメリットの1つがMT4を利用できることです。

MT4とは、ロシアの「メタクォーツ」が開発した最も利用されているトレードプラットフォームのこと!
MT4には、デフォルトで50種類以上のテクニカル指標を表示できること、オリジナルのテクニカル指標の作成・共有ができること、また複数業者の口座にログイン可能といったメリットがあります。
しかし、iFOREXはMT4を利用できません。他の海外FX会社を利用しており、MT4に慣れているという方でも、iFOREXの取引ツールに慣れる必要があります。
アプリではインジケーターなどは利用できないものの、シンプルなデザインと設計で使いやすいといわれています。
ただし、PC(Web版)の取引プラットフォームは使いにくいです。PCでトレードを行う場合には、他の海外FX会社のMT4で分析を行い、iFOREXで注文するといったトレーダーもいます。
土日は必要証拠金が2倍になる
iFOREXの場合、土日などの市場がクローズしている時間帯では、通常の証拠金とは別に、同額の「時間外必要証拠金」が求められます。

iFOREXを使うと、土日は実質的に必要証拠金が2倍になるので、ロスカットされるリスクが増えてしまう!
そのため、iFOREXではデイトレード・スイングトレードがメインになりますが、デイトレ・スイングであっても金曜日には全決済し、週末にポジションを持ち越さないことをおすすめします。
インターネット障害時の補償がない
じつは、iFOREXの取引規約の8条3項に「インターネット接続の障害、公衆電力網の障害、ハッカーの攻撃のために本契約に基づく義務を履行することができなかった場合、当社はそれに関して責任を負いません」と明示されています。
このような電力・通信・インターネットの障害時に注文してしまった場合、iFOREXのディーリングルームに電話し、口頭で指示するといった対応が求められるのです。

同様の規約がある海外FX会社は少なくないけど、iFOREXは2019年10月に実際にサーバーダウンが発生しているよ
そのため、サーバーダウンなどの接続障害が発生し、含み益が減少してしまったり、損失が発生したりしても、補償を受けることができない可能性があるので注意しましょう。
マイナンバーを請求されて登録に手間がかかる
じつは、iFOREXではマイナンバーの提出が求められます。入金時にアンケート画面が表示され、マイナンバーを入力しないと入金できず、取引を行うことができない仕組みです。

基本的に、他の海外FX会社でマイナンバーの提出を求められることはないよ
監督機関である「BVIFSC」の指導により、提出が求められるとされていますが、取引の開始前にマイナンバーを入力しなければならないため、登録までに手間がかかります。
iFOREXは金融ライセンスを取得しており、悪徳・詐欺会社ではありませんが、海外FX会社にマイナンバーを提出するのに抵抗を感じる方も少なくないでしょう。
XMのほうが優れている点
入出金などのサービスの質
iFOREXよりも、XMのほうが入出金を含めたサービスの質が高いです。
例えば、iFOREXでは入金の際にクレジットカード・デビットカード・bitwallet・銀行送金しか利用できません。円建て口座には、VISA・MASTERカードも利用できますが、銀行系のVISAカードで入金しようとすると、拒否されてしまうといった声が多くあがっています。
一方で、XMではクレジットカード・bitwallet・銀行送金に加えて、STICPAY・BXONEといった入金方法が利用可能です。
入金方法の違い
・XM → クレジットカード・bitwallet・銀行送金・STICPAY・BXONE
また銀行送金による入金を行った場合、iFOREXでは着金までに3営業日ほどかかりますが、XMでは銀行の営業時間帯での入金であれば、30分〜1時間程度で着金します。

着金が早いから、重要な取引チャンスを逃すことなく、すぐに入金したい局面でスピーディに対応できる!
また出金の際にも、XMはスマホやPCだけで簡単に出金申請を行うことが可能ですが、iFOREXでは出金依頼書への直筆のサインが必要です。
そのため、iFOREXでは出金依頼書をプリントして、直筆のサインを行い、その後に画像を撮影してアップロードするなど、出金までにかなり手間がかかります。
ボーナスとXMポイントの豪華さ
ボーナスとXMポイント(ボーナス)の豪華さでもXMが勝ります。
iFOREXには「入金ボーナス」と「3%の利息キャッシュバックキャンペーン」があり、利息キャッシュバックキャンペーンは確かに魅力的です。
しかし、iFOREXの入金ボーナスは100%入金ボーナス(上限10万円)と、25%入金ボーナス(上限10万円)の最大20万円(初回限定)です。そのため、iFOREXの入金ボーナスを全て受け取るためには、初回に50万円の入金を行う必要があります。
一方で、XMは「口座開設ボーナス13,000円」の他に、入金ボーナスを累計105万円分も提供しています。なお、XMは初回限定といった縛りがないため、少しずつ入金を行う方でも累計50万円の入金ボーナスを受け取り可能です。
さらに、入金ボーナスのリセットキャンペーンを年に2回ほど行っています。全トレーダーが対象というわけではありませんが、累計105万円の入金ボーナスを受け取り済みの方も、再び入金ボーナスを受け取るチャンスがあるのです。
入金ボーナスの違い
XM:口座開設13,000円+入金ボーナス累計105万円(初回限定なし・リセットあり)
また、XMでは独自サービスの「XMポイント」と呼ばれる取引ボーナスを提供しています。
XMポイントは取引量に応じて付与されるポイントです。会員グレードにより付与率は異なりますが、100日以上トレードを行うと、1ロットあたり7ドル相当のXMポイントを獲得できます。

XMポイントを有効活用すれば、ポイント(ボーナス)を証拠金として使って、ノーリスクのハイレバレッジトレードもできる!
他にもXMのボーナスが優れているポイントがあり、iFOREXでは1円でも出金を行うと、ボーナスは全て消滅します。
XMでも出金の際にボーナスが消滅しますが、消滅するのは出金時に口座残高に対する出金額の割合だけです。1円だけ出金して、全てのボーナスが消滅してしまうといったことはありません。
iFOREXのメリット
年利3%の利息キャッシュバックキャンペーン
iFOREXのメリットの1つが、3%の利息キャッシュバックキャンペーンがあることです。
iFOREXでは、口座残高(10万円〜1,500万円を適用範囲とする)に対して、年利3%の利息が付きます。利息は毎月5日に口座残高に付与され、手続きなどは必要ありません。

受け取った利息は出金可能だよ!
日本国内のメガバンクの定期預金の金利は、年0.015%程度が相場となっています。銀行預金の一部をiFOREXに入金し、トレードするだけで年利3%の利息を得られるのは魅力的です。
年利3%の利益を得られるのであれば、まとまった金額を入金したいところですが、おすすめしません。なぜなら、まとまった金額が入った口座でトレードし、思わぬ損失が発生してしまえば、口座残高の全てを失ってしまうリスクがあるからです。
また、iFOREX は倒産時の保険に加入しておらず、信託保全も行っていないことから、万が一の際に口座残高を出金できないといったリスクも考えられます。
そのようなリスクを背負ってまで、年利3%の利息キャッシュバックキャンペーンを利用するかは、リスク許容量と照らし合わせての自己判断となるでしょう。
ロスカット水準が0%
iFOREXはロスカット水準が0%です。ハイレバレッジを提供している海外FX会社の多くは、ロスカット水準を20〜50%に設定しています。

多くの海外FX会社は、必要証拠金に対して、証拠金維持率が20〜50%を割ると自動的にロスカットされる仕組みだよ
ハイレバレッジを利用して、少ない資金で大きなポジションを保有すると、少しの値動きでも証拠金維持率が激しく上下するため、ロスカットされる水準(%)が重要です。
iFOREXはロスカット水準が0%のため、他の海外FX会社(20~50%)と比較して、小さな値動きでロスカットになる可能性が低く、ロスカットされるまでの余力が多いともいえます。
さらにスキャルピングを行えば、相場が逆行する前に利確しやすいですが、デメリットの項目で解説した通り、iFOREXではスキャルピング禁止です。
そのため、デイトレード・スイングトレードしかできないiFOREXでは、必ずしもロスカットのリスクが小さいとはいえません。
iFOREXをおすすめできる投資家タイプ
ロスカット水準を活用したハイレバトレード
基本的に、当サイトではiFOREXをおすすめしていません。しかし、iFOREXは他の海外FX会社と比較して、ロスカット水準が0%と低く、ロスカットになりにくいというメリットがあります。
低いロスカット水準を活かしてハイレバレッジトレードを行いたい方であれば、iFOREXの利用を検討してもよいでしょう。

いわゆる「ギャンブルトレード」になってしまうのか
ただし、ロスカット水準が低くとも、ロスカットの可能性はあるため、大きな額を入金することは避けて、最低限の口座残高にフルレバレッジをかけて利用しましょう。
年利3%の利息キャッシュバックトレード
3%の利息キャッシュバックキャンペーンによる利息を狙いつつ、堅実に利益を得たい方にiFOREXはおすすめです。 この場合、多めに入金する選択肢もありますが、ハイレバレッジは利用しません。

為替差益を狙ったハイレバトレードではなく、利息3%を目的にした堅実なトレードってことね
ただし、デイトレードやスイングトレードは値動きが大きいため、思わぬ損失が発生する可能性があります。あくまでも、トレード中級者・上級者向けと考えましょう。
iFOREXの評判→口コミ紹介
勉強時間確保のために手数を減らしたくて、H4ベースの波乗りトレードをiFOREXの口座で始めました✨
なぜiFOREX??
MT5ではなくオリジナルの注文システムのため、開くのが面倒でエントリー後にチキン利食いとか余計な事を防げるからです🤣🤣🤣
— Oguri@FX (@Oguri89327878) March 22, 2021
iFOREXのオリジナル取引ツールは、利用するのが面倒だという印象を受ける方が多いようです。
iFOREXのトレーディングチケットが期限切れになりそうだったのでチケットの期限を延長するためにサクッとトレード。
iFOREXのトレーディングチケットは7週間トレードをしないと消滅するみたいなので注意。
— 隊長@青牛式トレード (@oretaicho) March 16, 2021
iFOREXのボーナス(トレードチケット)は、7週間トレードを行わないと失効するので注意が必要です。
iForexアプリがいまいち使いづらいのとスキャ禁止ってのが気になって使いづらいから一回全額出そう。
10万が13万になって帰ってきただけだけど、まあ一応勝ちだしいいや。— 鹿です (@deer_fx) March 19, 2021
アプリはシンプルで使いやすいという方もいますが、不便だと感じる方もいます。またスキャルピングを禁止しているため、他の海外FX会社に乗り換える方も多いです。
今iFOREXから広告掲載依頼のメールがきたんですけど、MT4使えない上に罠が多い印象だから正直お薦めしにくくて微妙なんですよね・・・
入金なしのボーナスあったら試してみたかったけど、入金ボーナスしかないようですし・・・
— gemforexlove@FX歴7年 (@gemforexlove) March 15, 2021
「iFOREXには罠が多い」と表現する方もいます。十分に注意して利用しないと、思わぬところで損をしてしまうことがあるようです。
iFOREXで取引をするなら
iFOREXで取引をするなら、まずは以下の取引条件の概要を確認して、iFOREXについて知りましょう。なお、iFOREXの口座タイプは1つなので、口座タイプで迷うことはありません。
iFOREXの取引条件の概要 | |
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取引形態 | DD(ディーリング・デスク) |
最大レバレッジ | 400倍 |
取扱銘柄 | 800銘柄以上 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 原則固定1.0pips |
スワップポイント | 一部通貨ペアで有利 |
取引ツール | 独自ツール |
スキャルピング | 禁止 |
自動売買 | 禁止 |
ロスカット水準 | 0% |
ゼロカット | あり |
ボーナス | あり |
資産補償 | なし |
取引条件の概要を確認後に、iFOREXの利用しようと思った方はボーナスについて考えましょう。iFOREXの入金ボーナスは初回限定なので、「初回にいくら入金するか」が重要です。
50万円の入金を行えば、20万円分のボーナスを全て受け取り可能ですが、あくまでFXは余剰資金で行うものなので、資金と相談して「いくら入金して、いくらボーナスを受け取るか」をご検討ください。
最後に、IFOREXで取引を行うのであれば、以下2つの取引スタイルをおすすめします。
おすすめの取引スタイル
・ハイレバレッジを利用しない「多額入金×年利3%狙いの低リスクトレード」